森林認証制度について
森林認証制度とは?
各認証機関が定めた基準に基づいて適切に管理された森林と、そこから切り出される木材に証明(認証)を発行して、ラベルをつけることで森林を守りながら持続可能な仕組みで木材を提供する制度です。
適切に管理された森林を認証する「FM*認証」と、そこから切り出された木材が他の木材と混ざらないように管理しながら製材 ・加工 ・流通させる事業者を認証する「COC*認証」の2つで成り立っています。認証ラベルの付いた木材を選ぶことは、持続可能な森林管理の支援をすることになり、木を使う企業や消費者も一緒に森を守ることにつながります。
*FM= Forest Management
* COC = Chain of Custody
SGEC/PEFC森林認証
PEFC*は、ヨ ーロッパ 11か国により1999 年に設立された制度です。2003年からはPEFC規格に基づき、各国の森林認証制度自体を相互認証するプログラムとして国際的に展開しています。
SGEC*は、人工林の比率が高く、小規模所有者が多いといった日本の森林にあわせた独自の森林認証制度として2003年に発足されました。その後 2016年にPEFCと相互認証され、国際的な基準も満たした制度となっています。
飯能市認証協議会は、2018年12月にSGEC/PEFC 認証を取得しました。
*SGEC = Sustainable Green Ecosystem Council
*PEFC = Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes
「西川材」も認証材へ!
埼玉県の南西部、荒川支流の入間川・高麗川・越辺川流域(飯能市・越生町・毛呂山町・日高市の4市町)から生産される木材は「西川材」と呼ばれています。この付近には「西川」という地名はありませんが、江戸時代、木材を筏により江戸へ流送していたので「江戸の西の川から来る材」という意味から、この地域の材は「西川材」と呼ばれるようになりました。また、飯能市を中心とする西川林業地は、気象条件や土壌がスギ・ヒノキの生育に適しており、枝打ちや間伐が丁寧に行われているため材の色、艶、香りがよく、年輪が緻密で節の少ない良質な木材が生産されています。古くは、江戸の築城や関東大震災からの復興をはじめ、現在も人々の暮らしを支える木材として活用されています。
認証材を選ぶメリット
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違法伐採や環境破壊に加担することなく、持続可能な森林管理を間接的に支援することができます。
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グリーン購入法に対応した商品としてなど製品の差別化や、新たな市場開拓への可能性が広がります。
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SDGsをはじめCSR(企業の社会的責任)の取組につながります。